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  by ©Kaoru WATANABE           

ついにやってきましたW杯。
今回のW杯は地球の反対側のブラジル開催ということで、日本との時差はちょうど12時間
多くの試合が日本時間で深夜~早朝のために、社会人は見るのがキツイかもしれません。
それでも、日本の初陣となる日本vsコートジボワール戦は日曜の朝10時からという比較的見やすい時間になっています。


さて、今回のW杯の詳しい日程は以下で見ることができます。


これを見てみると、なんと日本vsコートジボワール戦を除く全ての試合は深夜1時~朝8時の間に試合開始となっています。
なぜか日曜日の日本戦だけが10時キックオフです。


なぜ日本戦のこの試合だけが特別に10時に行われるのでしょうか?

その理由を考えてみます。



まずこの試合はそもそも朝7時にキックオフの予定でした。しかしなぜか直前になって10時へと変更されています。
もしかして日本人の見やすい時間に変更してくれたのか?と思ってしまいますね。

では、この日の他グループの試合時間を見てみましょう。


6月15日(日本時間)の試合一覧

グループC コロンビア  vsギリシャ 1:00~

グループD ウルグアイ  vs コスタリカ 04:00~
グループD イングランド  vs イタリア 07:00~



なんと、予定されていた7時はイングランドvsイタリアという決勝トーナメント並の豪華なカードの試合が同時に行われるはずだったのです。

日本のテレビ局は原則として全ての試合を地上波で中継することになっていますので、圧倒的高視聴率が見込める日本戦の裏でこのような好カードが行われるのは視聴率的に勿体ないのでしょう。

つまり、日本人が見やすいためという理由だけではなく、日本戦の裏でビッグゲームが行われることが問題らしいのです。現に他の日本戦の時間はかなりの早朝に開始ですが変更はありません。

しかし、こういった自国の理由だけでW杯のキックオフ時間を変更することが可能なのでしょうか?


実は可能なんです。

FIFAの規定では各国の放送事情等により放送時間の変更を申し出ることが出来る、とされています。ただし全ての言い分が通るわけではなく、対戦国の意見も聞きながらバランスを取って調整する場合が多いようです。

今回のW杯でも実は7試合もの放送時間が各国の放送事情などの理由により変更となっていたりと、
意外とW杯の日程は厳格ではなくてある程度調整が可能ということでした。



実はドイツW杯でも日本は試合時間の変更を行っているのですが、その結果現地時間のかなり暑い時間に当たってしまい、苦戦を強いられた過去があります。

今回の変更は放送事情的にも試合時間的にもピッタリの調整なのでそのあたりは大丈夫でしょう・・。