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ヨーロッパのチームがとにかく勝てない。こんなにヨーロッパ勢が敗退した大会は見たことがない。

今大会は南米開催ということもあり、南米や中米のチームは好調だ。その一方で、イングランド、イタリア、スペイン、ポルトガルといった強豪チームがことごとく負けている。この理由はどこにあったのか。


センターフォワードの不在

ヨーロッパの強豪国は、センターバックからミッドフィルダー、サイドアタッカーに関しては人材が豊富なのだが、得点力のあるセンターフォワードの選手に限っては、本当に人材が少ない。現に各国のリーグを見ても、得点ランキングはヨーロッパ以外の選手が多くなっている。

確かにファンペルシーベンゼマといった超一流選手もいる。しかしこの2人の出身国であるオランダとフランスだけはことごとく好調なのだ。 さらにセンターフォワードの不在はブラジル代表でも言われていることで、 予選リーグで苦戦している国は得点力のあるフォワードが不足している場合が多い。


カウンターサッカーの台頭

前回のW杯から、 パスサッカーに対する対応は研究しつくされてきた。特に有効だったのは組織的なハイプレスによってパススペースを消し、ボールを奪うことだったのだ。そしてボールを奪って速攻のカウンターから点を取る。CLで優勝したレアルマドリードなどがこのタイプの筆頭チームだ。

カウンターが大事になってきたからこそ、得点力のあるフォワードがいないチームは弱い。逆に化け物クラスのフォワードが前に1人いるだけで勝ってしまうケースも多くなった。とにかく、カウンターの破壊力こそが得点力そのものになってきたのだ。


オランダは例外

ヨーロッパのチームは、伝統的に組織的な守備からパスワークとサイド攻撃によって得点をするというパターンが多かった。しかし今大会ではことごとく相手のカウンター失点をするケースが目立ち、ボールを持たされるシーンが多かった。さらにカウンターの攻撃力も南米のチームには及ばず、得点自体もだいぶ少なかった。

とはいえ、オランダは好調だ。このチームだけは少し毛色が違う。ファンペルシーとロッペンという超攻撃的選手がいるだけでなく、チームとしてもカウンターを意識した戦術になっている。他のヨーロッパのチームと違うのはここだ。


これからのヨーロッパサッカーはどうなる?

かといって、他の国もオランダのようなチームになれるかと言うと、そう簡単な話ではない。おそらくこれからはカウンターを中心とした攻撃的なサッカーがまた流行り出す可能性は高いが、それを可能にするのはあくまでも得点力のあるフォワードがいる場合に限られる。

最近になってストライカーが不足してきたのは、パスサッカーが重宝されて昔のようなセンターフォワードタイプ自体が減っているのも原因の1つだ。これからまたそういったタイプの選手が活躍していく事は大いに考えられるし、ブラジルのエースだったロナウドのようなタイプの選手がまた増えてくるかもしれない。

いずれにせよ、ヨーロッパのこれからのサッカーを考えさせるほどの惨敗だったことは確かだった。これからのヨーロッパサッカーの推移が楽しみである。