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日本はアジアのスペインだった?いや、それは断じて違う

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中国のニュース機関「新浪体育」は先日、「日本はスペインと同じように高いポゼッションを保ってギリシャ戦を臨んだが、勝てなかった」というような内容の記事を発表し、あたかも日本をアジアのスペインとして考え、「もう日本のパスサッカーはスペイン同様通用しないのか」という論調だった。


さらに、セルジオ越後氏も



とツイートしている。しかし日本は本当にアジアのスペインだったのだろうか


パスサッカーに関する誤解

まず、パスサッカーとはそもそも何だろうか。よく高いポゼッションをキープするのがパスサッカーの特徴だと言われるが、ポゼッションを高くすることはそもそもの目的ではない。あくまでも試合に勝つ確率を上げることが一番大事なわけで、そのためにパスサッカーを実践し結果としてポゼッションが高くなるだけのことだ。

パスサッカーと言えるのは、ただボールをつないでいるだけのサッカーではなく、ボールをつないだ結果としてきちんとスペースに効果的なパスを入れて決定機を作ることができ、勝つための戦術として機能した場合である。スペースがないからといってブロックの外で回しているのはパスサッカーではなく、ただのボール回しだ



スペインと日本の違い

スペインはパスサッカーを勝つために行っていたが、日本にそこまでの意識はあったのと言われれば疑問が残る。スペインはシャビやイニエスタ、シルバのようなパスサッカーをよく知っているプロフェッショナルがいるが、日本の場合は所属チームでも普通のサッカーをしている選手ばかりだ。いきなりスペインのようなパスサッカーをやれといっても、それは所詮は真似事にすぎない。現にコートジボワール戦では相手にポゼッションですら負けていた。スペイン代表が支配率で負けることはありえないことで、どんなチームと戦っても支配率は圧倒的優位を保てるのだ。




日本は何のサッカーをしていたのか

それでは一体日本は何のサッカーをしていたというのだろう。確かにギリシャ戦ではポゼッションは70%ほどだったし、パスもよく回っていた。しかしそこで行っていたのは、ただのボール回しからサイドを攻めるだけという単調な攻めで、パスサッカーでも何でもなかった。

要するに、個人技やフィジカルで攻めれないので仕方なくパスを回さざるをえないだけであって、スペインのように最初からパスを回すことありきでサッカーをしているのとは違う。ボールを失うのが怖いから仕掛けもせずにただ何となくパスを回すだけのサッカーに何の戦略性もなく、もはやそれは普通にサッカーをしているだけである。



守備面でも全く違う

バルセロナの強さはパスサッカーと共に、高い位置からの圧倒的なプレスでボールを奪えることだった。それが可能なのは、パスサッカーの意識の高さから生み出される味方同士の距離感の近さや連動性であり、常日頃から高い意識をもって望んでいるからこそ可能なのだ。そもそも日本はこの「ボールを奪う」ということに関してもスペインと比べて全く出来ていなかった。


日本はアジアのスペインなんかではない

日本とスペインで決定的に違うのは、スペインは相手がいくらブロックを作っても何とかそれを決定的なパスで打開しようとするチーム意識があるのに対し、日本はスペースがないとただボールを回して仕方なくサイドからのクロスを上げるだけで、そこには絶対パスで崩してやるという強い意識がないことだ。この時点でもうパスサッカーなどと名乗る資格はない。

結局日本がやっていたのはアジア版スペインでも何でもなく、昔から変わらない消極的パスが主体の日本のサッカーそのものだった。そこにキープ力のある選手が加わってパスが少し繋がるようになって見えただけである。見えただけなので、強豪と対戦するとキープも満足に出来ずパスサッカーという形にすら見えなくなるのだ。



ブラジルW杯 スペイン敗退の理由と原因を分析

2014年のW杯ブラジル大会で、早々にスペインの予選敗退が決まった。2試合を終えて得点はわずかPKの1点のみで、失点はなんと7点。前回王者の面影はどこにいってしまったのだろうか。

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予兆はあった
スペインが前回W杯を制したのは2010年、ユーロを制したのが2012年。まさにここがスペインの絶頂であった。しかし2013年から徐々に変化が見え始める。

各大陸王者が集うコンフェデレーションズカップにて、スペインは準決勝でイタリア代表とあたる。イタリア代表は1年前のユーロ2012にて4-0で完勝していた相手だった。しかしイタリアの堅守に予想外に苦戦し、0-0のままPKで決着となり、なんとか勝ち進む。そして決勝のブラジル戦。序盤からブラジルの激しい攻めに苦しめられ、終わってみれば0-3で完敗。そこにはもう前回W杯王者の風格はなくなっていた。



スペインサッカーの象徴バルセロナ
バルセロナが勝てなくなったのもちょうど2013年シーズンの当たりからだ。2013年のCLでは準決勝で敗退し、2014年は国内優勝も逃す。さらに2014年のCLは準々決勝敗退。バルセロナが準決勝にすら進めないのは実に7年ぶりのことだった。



研究されつくしたパスサッカー
スペインのパスサッカーに対しては、ブロックを作ってスペースを埋めるのが最善の作とされていた。しかし最近はハードワークな守備で1人1人に激しく当たり、相手に前を向かせずにカウンターを狙う高度な守備戦術が有効な手段となった。このサッカースタイルを徹底したレアルマドリードは、見事に2014年のチャンピオンズリーグで優勝を果たし、決勝の相手アトレティコ・マドリーも同じようなサッカースタイルで国内リーグを優勝する。



パスサッカーの終焉?
バルセロナはパスサッカーだけに頼ることをやめたのだろうか。これを象徴するのが2013年のラージョ・バジェカーノvsバルセロナの試合である。なんとこの試合でバルセロナは数年ぶりに相手のポゼッションを下回った(49%)のだ。以前のバルセロナではありえない数字である。この試合でバルセロナはサイドからのクロスやロングボールを多様し、以前のようなポゼッション中心のパスサッカーの姿はそこにはなかった。



守備力の低下
 スペインは圧倒的なボール支配率で相手に攻撃する機会を与えないサッカーが特徴だった。しかし最近は失点をするシーンが目立ち、そのまま負けるパターンが増えた。相手のロングボールやカウンターが主な失点の原因で、さらに歳のせいかシャビなどの主力選手の運動量が減り、最終ラインもミスが目立つようになった。


実はスペインは前回のW杯とユーロの決勝トーナメントでは失点を1つもしていない。圧倒的なパスワークと共に安定した守備力が強さでもあった。しかし今大会のようにあっさり大量失点してしまう姿をみると、もうすでにかつての強かったスペイン代表の時代は終わったのだと感じさせられる。パスサッカーの時代は終わり、これからはレアル・マドリーやアトレティコ・マドリーのようなハードワークな守備からの高速カウンターサッカーが主流となっていくのだろうか。

 

アメリカでサッカー人気が急上昇?W杯の視聴率はNBAファイナル並に

アメリカではサッカーはマイナーで人気のないスポーツだと思われていました。しかしそれはもう過去の話のようです。

大手スポーツ放送局ESPNは、W杯のアメリカvsガーナ戦の視聴者数が英語スペイン語をあわせて約1600万に及んだと発表しました(参考記事) 。これは今年のNBAファイナルの最大視聴者数の約1500万に匹敵するものです。ちなみに去年のMLBのワールドシリーズも約1500万人ぐらいでした。

アメリカが過去最高にサッカーの視聴者数を集めたのは女子ワールドカップの日本vsアメリカ戦(視聴率7.4%、視聴者数1350万人)の時で、その時に匹敵する数字になったようです。

 

今回のW杯はアメリカの多くの都市でパブリックビューイングも行わたらしく、その盛況ぶりを見るとアメリカでサッカー人気が根付いていると感じられます。



シカゴのパブリックビューイングの画像






各地のパブリックビューイングの様子の動画




アメリカでもサッカーでこれだけの人が集まるようになったのは時代の流れを感じます。アメリカのメジャーリーグサッカー(MLS)は最近続々と欧州の有名選手が移籍してきており、ファンの数も急激に伸びています。将来はヨーロッパのトップリーグに匹敵するような巨大なサッカー市場が出来上がるかもしれません。

 

意外と知らないアディショナルタイムの決め方とは

毎回試合の最後に第4の審判によって掲示される数分のアディショナルタイム(ロスタイム)。この時間にドラマがあるとかなり盛り上がります。さて、いつも目にしているこの時間ですが、具体的には誰がどうやって決めているのでしょうか?


決めるのは主審

アディショナルタイムの時間を決定しているのは、誰でもなく主審ただ1人です。第4の審判がこの決定に関与することはなく、主審が90分直前に第4の審判にジェスチャー等で時間を伝え、それをボードに掲示しているにすぎません。



時間の目安

FIFAの規定では、アディショナルタイムに加算されるのは以下のようなものに限られます。

・選手の交代
・選手の負傷
・カードの掲示
・負傷選手をフィールドの外に出す時間
・その他時間の浪費

細かいフリーキックやスローインのたびに時間を止めるのではなく、加算されるのは上記のようなアクションに限られます。その他の時間の浪費とありますが、例えば抗議による遅延や、喜びすぎの長いゴールパフォーマンス、グラウンドへの乱入のようなものがあります。



実はアバウト?具体的な時間の決め方

以下の写真を見てください。実は主審は時計を両腕にすることが推奨されています。

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1つはノンストップの時計、もう1つは試合が止まるたびに止めるもの、とされています。しかし、主審がいつも時計を自由に止められるかというと、そうそう暇ではありません。何らかの指示をしたり注意を行っている場合は時間を止められないのです。つまりこの時計による時間ロスはあくまでもアバウトに計算されたもので、アディショナルタイムを計算するうえで参考の1つにしかなりません(バッグアップ用の時計という側面もありますが)。また試合の展開(点差の開き具合)を考慮する場合もまれにあるそうです。

最近ではリストバンドを片腕につける主審が増え、サブの時計をその下に隠している場合が多いです。また、時計も高機能なものが登場し、場合によっては無線機能を使う場合があります。

また、アディショナルタイム中に遅延が発生すると、そこからは主審の裁量で独自に時間を伸ばすことになっています。




遅延行為はお得?

中東やアフリカの一部の国など、過度な遅延行為が目に余る時があります。主審はそのたびにアディショナルタイムに加算するのですが、いちいち時計を正確に止めているわけではありませんので、加算される時間はアバウトになります。しかし遅延行為によって生じた時間ロスはあくまでも試合を通した時間ロスの1つとしか見られないため、特別に多くの時間が割り当てられるということはありません。結果として遅延行為のほうがお得となってしまう場合が多くなってしまうのです。 

 

田中は選ばれてもメジャーのオールスターに出れない?マー君の不運とは

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ヤンキースに移籍してから絶好調の田中将大投手。現在10勝1敗で防御率2.02と、勝利数、防御率共にア・リーグトップを走っています。メジャーリーグのオールスターに選出されるのも間違いありません。

しかし、なんとオールスターに選ばれても出れない恐れがあるのです。



全てはローテーション次第

実はメジャーのオールスターは1日前か2日前に先発で登板したピッチャー、俗に言う中1日までのピッチャーは出られないという決まりがあります。これは先発投手の疲労を考慮してのものです。

当初の予定ではローテーション的にオールスターの出場は問題ないはずでした。しかし先日ののせいでちょうどオールスター前の最終戦に登板する事が濃厚となってしまいました。これでは出場しても登板することはできません

さらにヤンキースのジラルディ監督もオールスターで田中を先発に指名することを回避させようとする発言をしています。それほどまでにヤンキースにとって大事な選手になったということです。



メジャーではよくある?

実はメジャーリーグでは、オールスターに選出されても投げられない投手がいることは珍しくありません。昨年の岩隈投手も実は中一日禁止規定のためにオールスターではベンチにずっと座っていました。

メジャーリーグのオールスターは日本と違って1日しかなく、お祭り事ではなく真剣勝負です。調子が万全でないピッチャーを出すことはなく、ベンチに座ってその真剣勝負を間近で楽しむだけでも良い経験になるでしょう。


しかし、また雨が振ったりコンディションやアクシデント次第でローテーションに変化がおきれば、まだ望みはあります。日本人ではダルビッシュ選手が選ばれる可能性が高いので、一緒にオールスターに出場してほしいものですね。
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